子宮腺筋症による子宮肥大9㎝が4㎝に縮小
10回ほど通っていただいた50代の患者様がいます。
病院で子宮腺筋症と診断され、当院での治療開始前の状態としては9㎝に子宮が肥大していました。パッチをきちんと貼り、薬もきちんと服用していましたが、効果が見られず当院を受診されました。
一番患者様が困っていた症状は何かといいますと、それは4か月も出血が止まらないという症状でした。
結果から申しますと、1回目の治療から4日後に血は止まりました。
薬で4か月も止まらなかった血が一回で止まるのは凄いことです。
1回治療しただけで次回の月経の血が少なくなるということもざらにあります。
あまりに早く効果が出るため、血が止まったのはかっさ治療のおかげではなく、偶々だと言われてしまうこともあります(涙)。
ただし、治療効果は個人差があり、何回治療してもなかなか血が止まらない方もいます。
10回ほど治療したところで検査に行ったところ、子宮の大きさは4㎝に戻っていたそうです。
全く薬を使わず、手技療法だけで肥大していた子宮が普通の大きさに戻ったのです。
この患者様の治療をどのように進めたのかを説明したいと思います。
まず、初回治療で気になったのは、体表の汗です。
常に皮膚がジトっと汗ばんでいます。
腎機能が弱り、体内に湿が溜まっていることがわかります。
また、脾臓の機能が落ちると体液や血液などの大切なものを体内にとどめておく力が弱くなり、ちょっとしたことで汗ばんでしまうようになります。
汗だけ出るのであれば問題ないのですが、体液を留める力の低下=血を留める力の低下=出血が止まらないという図式が成り立ちます。
血が止まらない方の治療には脾臓と肝臓の調整が必須になります。
また、髪の毛の様子からも腎機能の低下が診て取れました。
中医学では腎臓と生殖器は非常に密接なかかわりがあるという風に考えます。
髪の毛に艶がなかったり、脱毛などにより量が減っているときは腎機能が低下しているときです。
女性の場合は冷えやむくみが一緒に腎の症状として表れててくることが多いです。
また、眉間の皺から肝臓の気をめぐらす働きが低下していることが分かりました。
肝機能が上がると気や血の流れが良くなり、眉間も開きます。
また、血がサラサラになるので筋腫が小さくなりやすく、肥大した子宮内膜や子宮壁が小さくなりやすいのです。
副作用なく子宮を正常な状態に戻したい方は是非かっさ治療をお試しください。
参考までに、病院で一般的子宮腺筋症の患者に処方される薬とその副作用は以下の通りです。
ジエノゲスト
9.1.1 子宮筋腫のある患者
出血症状が増悪し、まれに大量出血を起こすおそれがある。
9.1.2 うつ病又はうつ状態の患者並びにそれらの既往歴のある患者
更年期障害様のうつ症状があらわれるおそれがある。
9.1.3 最大骨塩量に達していない患者
本剤投与に際し、本剤投与による骨密度の減少の可能性や将来的な骨粗鬆症等の発症リスクを考慮した上で、本剤の投与の可否を慎重に判断すること。また、本剤投与中は、定期的に骨塩量検査を実施するなど患者の状態に十分注意し、治療上の有益性と骨密度減少のリスクを考慮した上で投与継続の可否を慎重に判断し、漫然と投与しないこと。12歳〜18歳を対象とした海外臨床試験において、本剤52週間投与後の骨密度変化率は−1.2%であった1)。[9.7参照]
9.3 肝機能障害患者
代謝能の低下により、本剤の作用が増強することがある。重度の肝機能障害患者は臨床試験では除外されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット、ウサギ)において、受胎阻害、胚死亡率の増加及び流産等が認められている。[2.2、7.参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)において、乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[9.1.3参照]
経口避妊薬(低用量ピル)/低用量EP配合薬
血栓症(頻度不明):血栓症(四肢、肺、心、脳、網膜等)があらわれることがあるので、
観察を十分に行い、下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱
力・麻痺、構語障害、急性視力障害等の症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、
適切な処置を行うこと。
精神神経
頭痛 不快気分、浮動性めまい、体位性めまい、感覚鈍麻、傾眠、回転性めまい、倦怠感
神経過敏、抑うつ
消化器
悪心 食欲亢進、食欲減退、腹部不快感、腹部膨満、腹痛、上腹部痛、便秘、下痢、痔核、胃炎、嘔吐、
口渇
口内炎
子宮
下腹部痛、無月経、月経過多、不正子宮出血、希発月経
子宮平滑筋腫、月経困難症、過少月経、頻発月経、月経前症候群、腟分泌物
GnRHアゴニスト製剤
副作用としては、わざと閉経後のホルモン状態にする治療法のため、ほてり、頭重感、めまい、肩こり、外陰部そう痒感,、腟乾燥、腟炎、リビドー減退等などの更年期症状が見られる場合があります。 また、うつ症状、脱毛、不正性器出血、乳房緊満、皮膚乾燥などがみられることもあります。
ダナゾール
11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 血栓症(頻度不明)
脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症、網膜血栓症等があらわれることがある。[1.、2.1、2.2、8.1-8.3参照]
11.1.2 心筋梗塞(頻度不明)
11.1.3 劇症肝炎(頻度不明)[8.6、9.3.1、9.3.2参照]
11.1.4 肝腫瘍、肝臓紫斑病(肝ペリオーシス)(いずれも頻度不明)[8.6、8.7、9.3.1、9.3.2参照]
11.1.5 間質性肺炎(頻度不明)
子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)
骨盤内炎症性疾患、異所性妊娠、穿孔、卵巣嚢胞破裂。
月経出血日数の延長、月経周期の変化、卵巣嚢胞、ミレーナ除去後の出血、月経時期以外の出血、腹痛。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。